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第9回 マンガとビジネス

開講日: 2019年6月11日

​講師: 一般社団法人融合研究所 森永祐一郎氏

第9回は、「マンガとビジネス」というタイトルのもと森永祐一郎氏をゲストに迎え講義が行われた。

森永氏はもともとフランスで日本のマンガを知ってもらうために尽力していたが、日本に帰ってきた際にフランス大使館の方との会話をきっかけとして海外のマンガを日本で知ってもらうためのイベントを企画した。そして、世界のマンガを紹介する日本初のイベントとして海外マンガフェスタを始めた。

 

講義冒頭では、過去の海外マンガフェスの様子の紹介があった。イベントを通した印象として、森永氏は日本はモノクロのマンガがほとんどだが海外の漫画はカラー発行されているため日本のマンガにある巻頭カラーなどのカラーのもつ意味に関して海外の漫画家は興味を持っていると語っていた。

 

その後、日本を含めた世界におけるマンガの起源、語源に関する話があった。1800年代から世界各国でマンガ雑誌が発行されている。世界のマンガの発行部数に関する話があったがランキング上位の大半は海外作品であり、日本の作品は4位のワンピースで意外に出版部数の多い作品は日本のマンガではなく海外のマンガであるという話があった。また各国の編集社によるマンガ編集の差異に関して、日本は企画立案・校正・作家の育成などを担っているがフランスではほとんどが作家任せであり、アメリカは作家が社員として給料をもらって作画を行う事が多いためシナリオの選定や作画家の選定などがあるという話があった。最後に、質疑応答が行われて今回の講義は締めくくられた。

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