EPUB、A11Y、日本語書記技術、LCP、健全なネット取引
2017年7月に設立されたAPL(Advanced Publishing Laboratory)はW3Cと連携した国際標準化活動と慶應大学湘南藤沢キャンパスでの寄付講座という二つの事業を推進してきました。その概要は aplab.jp で公開されています。第3回目の本シンポジウムではEPUBの現状と今後、アクセシビリティ、日本語組版の最新動向、コンテンツ保護、出版物の健全なネット取引に向けた整備などについてご報告します。
■テーマと講師
・2年間の成果報告 吉井順一
・EPUBを取り巻く現状と今後の課題 高見真也 【⇒プレゼン資料】
- 「EPUB」フォーマットの仕様策定状況と今後の動向
- 固定レイアウト向けシンプル構成型EPUBの提案と課題
- 国内制作仕様と国際標準ツール間における相互運用性
- 「BD Comics Manga Community Group」の誕生
- 次年度以降の取り組みについて
・EPUBアクセシビリティ(A11Y)WG 村田 真 【⇒プレゼン資料】
- 読書のアクセシビリティに関する法律・条約・報道
- EPUB Accessibility 1.0仕様のISO/IEC国際規格化開始
- 日本語の読みやすさについての検討(とくに意味による分かち書きと改行について)
- APLセミナー「オーストラリアのアクセシブルな出版と日本語組版の読みやすさ」
- 日本デイジーコンソーシアムに正会員として参加
- 次年度以降の取り組みについて
・日本語書記技術 小林龍生 【⇒プレゼン資料】
- なぜ、電子書籍とは言って、電子書物とは言わないか
- リフロー可能なリーダーで、どこまで従来の行末処理にこだわる必要があるか
- 振り仮名と読み仮名の違いはあるのか
・コンテンツ保護(LCP) 三瓶 徹 【⇒プレゼン資料】
- Readium License Status Document 日本語抄訳のご紹介
- 引き続きLCPの動きを監視
- サブスクリプションサービスが始まったので、こちらの調査も始めたい
- 次年度以降の取り組みについて
・出版物の健全なネット取引整備 村瀬拓男 【⇒プレゼン資料】
・おわりに 新名 新
■開催概要
日時:2019年3月19日(火) 15:00-17:30
料金:無料(1社3名まで)
会場:竹橋:メディアドゥ・セミナールーム(毎日新聞社 パレスサイドビル5階)
主催:Advanced Publishing Laboratory(APL)
参加:117名